「ロビン・フッド」他

bigsnapper2011-01-10

☆「ロビン・フッド」ROBIN HOOD(10)〜四日市
「ロック・ユー!」的アッパー脚色がこの監督のスランプを救ったのかも知れない、と云うヘルゲランド効果。この監督らしい一作かどうかと言えば微妙だが、ロビンとマリアンが豪州産なるええ加減を含め、主人公をサポートする三馬鹿、十字切りつつどぶろく振るまう坊さん、えらく元気なマックス・フォン・シドー、単に愚劣な悪漢としてでなく愛すべき阿呆として描かれる英国王等々、わいわいと滅法楽しい。


☆「きみがくれた未来」CHARLIE ST. CLOUD(10)〜日比谷
十中八九つまらんやろと観たら「デモンズ '95」×「臨死」(D・S・ゴイヤー)という意外作。ちょい役ながら変態俳優レイ・リオッタがてかてかと光る。やっぱり観てみんと判らんもんである。


☆「THE JOYUREI 女優霊」DON'T LOOK UP(09)〜渋谷桜丘
開巻の鈍臭さに嫌な予感がした通りの駄目リメイク。亡霊を欧州の魔女に置き換え、主演女優のそれっぽい佇まいは小知恵だとしても、主人公のキャラを変にいじったのが致命的な上、演じる男優がたいそう大根。さらに人選段階で不安視された監督の演出、とくに恐怖のそれがなっちゃあいない。まあ、監督もやはり香港人だよねと実感させられるエゲツナサに、もうオリヂナルもへったくれも無いどっちらけを連発した挙げ句「マニトウ」化してしまうやけっぱちな終盤、そしていい意味でいんちき臭くなってきたヘンリー・トーマスの熱助演辺りに、一抹の楽しみ方が見えた気がしないでもない。出資の一部は博報堂。あとこれ、ぴっかぴかの35プリント上映!